Linux repositories inspector

move_pages(2) - Japanese

Linux
2010-06-11

manpages-ja-dev

Japanese version of the manual pages (for developers)

man-pages-ja

Japanese man (manual) pages from the Japanese Manual Project

manpages-dev

Manual pages about using GNU/Linux for development

man-pages

Linux kernel and C library user-space interface documentation

名前

move_pages - あるプロセスの個々のページを別のノードに移動する

書式

#include <numaif.h>

long move_pages(int pid, unsigned long count, void **pages, const int *nodes, int *status, int flags);
-lnuma とリンクする。

説明

move_pages() は、プロセス pid の指定されたページ pagesnodes で指定されたメモリーノードに移動する。 移動の結果は status に反映される。 flags では移動されるページに関する制約を指定する。
pid は、移動されるページが属するプロセスの ID である。 別のプロセスのページを移動するためには、呼び出し元が特権 (CAP_SYS_NICE) を持っているか、呼び出したプロセスの実ユーザー ID か実効ユーザー ID が ページ移動対象のプロセスの実ユーザー ID か保存 set-user-ID のどちらかと 一致しなければならない。 pid が 0 の場合、 move_pages() は呼び出したプロセスのページを移動する。
count は移動するページ数である。 count により pages, nodes, status の 3 つの配列の大きさが定義される。
pages は、移動すべきページへのポインターの配列であり、 各ポインターはページ境界に揃えた値を指定すべきである。 pid で指定されたプロセスで見えるアドレスを指定する。
nodes は、各ページの希望の移動場所を示す整数値の配列であり、 配列の各要素はノード番号である。 nodes には NULL を指定することもでき、この場合には move_pages() はどのページも移動しないが、各ページが現在配置されているノードを配列 status に格納して返す。どのページを移動する必要があるかを判断するために、 各ページの状態の取得が必要な場合もある。
status は、各ページの状態を表す整数値の配列である。 この配列に有効な値が格納されるのは、 move_pages() がエラーを返さなかった場合だけである。
flags には、どの種類のページを移動するかを指定する。 MPOL_MF_MOVE は、そのプロセスが排他的に使用しているページだけを移動することを意味する。 MPOL_MF_MOVE_ALL は、複数のプロセス間で共有されているページも移動できることを意味する。 MPOL_MF_MOVE_ALL を使用するためには、そのプロセスが特権 (CAP_SYS_NICE) を持っていなければならない。

status 配列に格納されるページ状態

status 配列の各要素として、以下の値が返される。
0..MAX_NUMNODES
そのページが配置されているノードを示す。
-EACCES そのページは複数のプロセスによりマップされており、 MPOL_MF_MOVE_ALL が指定された場合にのみ移動できる。
-EBUSY そのページが現在ビジーであり、移動できない。後でもう一度試すこと。 この状況は、ページが I/O の実行中であったり、カーネルの他のサブシステム がそのページへの参照を保持している場合に発生する。
-EFAULT そのページが zero page であるか、そのメモリー領域はそのプロセスにより マップされていない。
-EIO ページを書き戻す (write back) ことができない。 ページが dirty で、ファイルシステムが dirty なページを移動できるような 移動機能を提供していないため、そのページを移動するためにはページを 書き戻さなければならない。
-EINVAL dirty なページを移動できない。 ファイルシステムが dirty なページを移動するための機能を提供しておらず、 ページを書き戻す能力もない。
-ENOENT ページが存在しない。
-ENOMEM 移動先のノードでメモリーを確保することができない。

返り値

成功すると、 move_pages() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 を返し、 errno にエラーを示す値を設定する。

エラー

E2BIG 移動すべきページが多過ぎる。
EACCES 移動先のノードのいずれかが現在の CPU 集合では許可されていない。
EFAULT パラメーター配列にアクセスできなかった。
EINVAL flagsMPOL_MF_MOVE でも MPOL_MF_MOVE_ALL でもない値が指定されたか、カーネルスレッドのページを移動させようとした。
ENODEV 移動先のノードのいずれかがオンラインでない。
ENOENT 移動が必要なページが全く見つからなかった。 指定された全てのページが、すでに移動先のノードに存在するか、存在しないか、 無効なアドレスであったか、複数のプロセスによってマップされていて移動でき なかったか、のいずれかであった。
EPERM 呼び出し元は MPOL_MF_MOVE_ALL を指定したが、十分な特権 (CAP_SYS_NICE) を持っていない。 または、呼び出し元が他のユーザーに属するプロセスのページを移動しようとしたが、 それを行えるだけの特権 (CAP_SYS_NICE) を持っていなかった。
ESRCH プロセスが存在しない。

バージョン

move_pages() は、バージョン 2.6.18 で初めて Linux に登場した。

準拠

このシステムコールは Linux 固有である。

注意

ライブラリによるサポートについては numa(7) を参照。
現在の CPU 集合で許可されているノードの集合を取得するには、フラグ MPOL_F_MEMS_ALLOWED を指定して get_mempolicy(2) を使用すればよい。 取得した情報は、CPU 集合の手動または自動での再構成により いつ何時変化してしまうか分からない。
この関数を使用すると、ページの位置 (ノード) が 指定されたアドレスに対して設定されたメモリーポリシー (mbind(2) 参照) や指定されたプロセスに対して設定されたメモリーポリシー (set_mempolicy(2) 参照) に違反してしまう可能性がある。 つまり、メモリーポリシーは move_pages() で使われる移動先ノードを制限しないということである。
ヘッダーファイル <numaif.h> は glibc には含まれておらず、 libnuma-devel か同様のパッケージをインストールする必要がある。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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